座敷わらしの養鶏日記

にわとりと暮らす日々を綴る、アラサーの活動記録

なぜにわとりなのか

よく聞かれます。

 

なぜ、にわとりと暮らすのが夢なのか。

…にわとりが好きなんです。

 

なぜ、にわとりが好きなのか。

…中学生のとき、一度にわとりの卵を孵して育てたことがあって、それ以来にわとりという生き物に愛着を持つようになったんです。

 

なぜ、中学生のとき、卵を孵してみようと思ったのか。

…急に思い立って。

たしか百科事典の「にわとり」のページに、人工孵化のイラストが載っていて「あ、これやってみたい」と思ったのがきっかけだった気がします。

 

 

今日は、中学生時代の思い出話です。

(当時の写真もあったので載せています)

↓↓↓ 

 

「ひよこが卵から孵る瞬間をみてみたい。」

「ひよこは本当に初めて見たものを親だと思うのか知りたい。」

中2の私は、ある日突然その好奇心にとりつかれてしまいました。

家族には内緒。ひよこが生まれた後どうするかなど考えずに、とにかく夢中で孵そうとしました。

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最初は、百科事典のイラストを真似て、電気スタンドの電球で、スーパーで売っている卵を温めてみることから始めました。もちろん無精卵なので失敗。温度管理も不安定でした。このへんで家族にもバレました。家は住宅街にあり、にわとりを飼える環境とは言いがたいので当然叱られましたが、なぜか最終的に協力してくれることになりました。

 

「有精卵を手に入れること」「ちゃんとした孵卵器を使うこと」

これがクリアできれば成功するはず。それで有精卵を販売している養鶏場をネットで検索して注文し、孵卵器も母がつてを頼って農業高校から立派なのを借りてきてくれました。

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はたして、ひよこたちは生まれました。

17個あたためて、14羽孵りました。鶏種はイサブラウン。

とてもとてもかわいかったです。

見た目も性格も、それぞれ個性があって面白かったです。

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1〜2週間もすると、やっぱり飼育スペースが窮屈になってしまいました。

12羽を知り合いの農家さんのところへ里子に出しましたが、どうしても名残惜しくて2羽残しました。 f:id:walashi:20190608010651j:plain この2羽は、その後3ヶ月くらい飼ったのでとても愛着がわきました。ちなみに、私のことを親だとは思ってはいないようでしたが、名前を呼ぶと寄ってくるようになりました。 f:id:walashi:20190608010723j:plain そしてだんだん雄のほうが朝鳴くようになり、せまい箱の中で飼うのも限界になったので、結局里子に出しました。新しい飼い主のもと、のびのび暮らせて幸せそうに見えました。この2羽がつがいになって、また卵からひよこが孵るといいな、と思いました。

 

でも、たった3日後、2羽ともイタチにやられて死んでしまいました。

 

夜中のうちに小屋の隙間から入り込んだようです。

悲しい結末でしたが、この経験によって、中学生なりに色々と反省したり考えたりしました。生き物を飼うことに対して無責任だったなあとか。2羽はイタチに食べられたけど、私も今まで何かを食べ続けてきたから生きていられるんだなあとか。

 

そして大人になったらまた大好きなにわとりと一緒に暮らそう、と決めました。

ペットというより、卵もお肉もちゃんといただくような関係で。日々の生活のなかに、にわとりがいるっていいなと。今度は、にわとりが元気に安心して暮らせる小屋も用意しよう。

 

それをずーーっと、20年近く、夢にみていました。

これが叶うのは定年退職後かな、なんて思っていたので、こんなに早く、しかも協力してくれる人がいるってありがたいです。

 

これからも見守っていただけると嬉しいです〜