座敷わらしの養鶏日記

にわとりと暮らす日々を綴る、アラサーの活動記録

にわとりを食べる

まだまだ暑いけどなんとなく秋っぽくなってきました。

ようやく気が向いてきたので更新します。笑

 

(注)今回は雄鶏を捌くお話なので、苦手な方はスルーをお願いします。捌いたときの画像もあります。。

 

 

さてお話は去年の12月頃にさかのぼります。

10羽のひよこ達はだんだんにわとりらしくなってきて、雄雌もわかるくらい成長しました。

 

レモン、レモ子、しゃちほこの3羽がオスでした。

(レモ子が女の子説は外れました。笑)

 

メスに比べてとさかが大きく、足が太くなります。

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雄鶏は早朝からコケコッコー!と鳴く習性があります。

きっとご近所迷惑になるので、鳴くようになった時点でオスは食べてしまおう、とはじめに決めていました。

私が憧れていたにわとりとの暮らしは、卵もお肉もいただくものです。。

 

とはいえ、やっぱりみんなかわいいので、一日でもその日が先になればいいなあ…なんて思っていました。

 

でもある日、やっぱりレモンとレモ子が鳴きました。。

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うぐいすと同じ(?)で、最初は「ココォー!!」とか「コゲオォ〜〜」とか変な鳴き方でしたが、だんだんコケコッコーに近くなり、レモンとレモ子が張り合うのでかなりうるさくなってきました。

 

そしてこの頃、しゃちほこは体調を崩していました。

最近小屋から出てくるのがなんだか遅いなあ、と思っていたらその数日後、地べたに座り込んだまま立たなくなりました。

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他のにわとりに突かれたり踏まれたりしてはいけないと思い、隔離しました。

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外傷もないし、原因不明です。あんまり食欲もなかったです。薄めたはちみつに浸したみかんを与えると食べました。はちみつを食べたあとは少し元気になった気がしました。

 

数日後、歩けるようにはなったものの、小屋に戻すのは無理そうでした。隔離したことで、また集団に戻すときよそ者扱いをされ、攻撃されても弱っているのでやり返せません。

 

つらいけど、しゃちほこも食べることにしました。

 

年が明け、彼氏とXデーに向けて諸々準備をしました。

 

〈用意したもの〉

・まな板

・新品のナイフ

・ガスバーナー

・結束バンド

・一斗缶

・ゴム手袋

・ひも

 

そして私は鶏の捌き方動画を探して40回くらいみました。イメトレです。。

彼氏は、一番苦しまない方法はないかと色々な気絶のさせ方を調べていました。

 

そしてXデー。

今回は、レモンとしゃちほこの2羽を捌くことにしました。

(レモ子は、鳴き方が下手だし1羽ならうるささも許容範囲内かな…と思って残しました。)

 

1日前から隔離・絶食したレモンとしゃちほこ。

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他のにわとり達からは見えない畑で行いました。

まずレモンから。

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足を結束バンドで固定して地面におさえつけて彼氏がビンで頭を殴りました。

一撃で決めるはずが、全然気絶しません。

もう一回、あともう一回、と見ているうちにもう辛くなってきたので、思い切ってナイフで首を切りました。

そして逆さまにして、血抜き。

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動かなくなって絶命したら、沸かしたお湯に数十秒入れて、ゴム手袋で羽毛をむしる。ほとんどむしって鳥肌状態になると、もうお肉って感じなので、ずいぶん気が楽になります。

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手でむしりとれなかった細かい毛はバーナーであぶって焼き切ります。頭も落として、一段落。

 

次はしゃちほこ。

絶命のさせ方に、首をつかんで思い切り振り回すという方法もあるようです。彼氏はもう心が折れかけていたので、友人H君にやってもらいました。

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うまくいけば一瞬で首の骨が折れるはずですが、これもだめ。

早々に諦めて、やっぱり私がナイフで首を切ることに。

殴るにしろ振り回すにしろ、一度で絶命させるのは、よほどの力でないと難しいのかも。ナイフだと血が抜けるまで数分かかるのでこれも辛いですが、あれこれやるよりはマシかもしれません。。

 

さて後片付けをしてから、今度は台所で解体です。

捌き方動画のようにうまくはいきませんでしたが、なんとかもも肉、むね肉、ささみ、手羽、砂肝、レバー、せせり、まで分けられました。2羽だけでもかなり疲れました。。

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そして夜、近所の人達も呼んで水炊きにしました。

 

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手前味噌かもしれないですが、びっくりするほど美味しいお鍋でした。特にしゃちほこは名古屋コーチン系だからか、味が濃くて弾力もありました。レモンは純国産赤鶏で、スーパーや居酒屋にあるような、食べ慣れた鶏肉の味がしました。両方とも本当においしかったです。

 

ちなみに私は今回鶏を捌くのは人生で2回目です。

1回目は大学の実習でやりました。当時の私には半分トラウマになるくらい刺激の強い経験でした。なおのこと、お肉は残さずしっかり食べようと思うのに、「廃鶏」とよばれるもう卵を産まなくなったおばあちゃん鶏だったので、ものすごく硬くてお鍋にしてもアクが止まらず、閉口したのを覚えています。。

だから今回、みんなでとてもおいしく食べられたのは嬉しいことなのでした。