里子、その①
ひよこを飼いたいというAさんのため、再び孵卵器で人工孵化することにしました。
(ピヨやミソが抱卵していたのと、ほぼ同時期のお話です)
今回はこの5個を温めることにしました。
左の2つが名古屋コーチン系、真ん中がピヨ、右の2つは不明。
このうち、2羽が誕生しました。
ピヨの卵から1羽、名古屋コーチン系から1羽です。
里子なので仮の命名、ピヨノコとミソノコ。
ピヨノコのほうが茶色が濃いです。
ミソノコに比べておっとりしてるし、よく寝る子だなあ、と思っていました。
生まれて10日経ったころ、ピヨノコが体調を崩しました。
立ったまま寝ていたり、ひっきりなしにくしゃみをしたり…
そのうち口を半開きにしてハアハアして、立ち上がれなくなり、明らかに様子がおかしくなってきました。
顔の前に持っていけばエサを食べますが弱々しいです。
翌日、動物病院に連れていくことにしました。
日曜だし、ニワトリを診てくれるところがなかなか見つからず焦りました。
やっと1件予約できて、連れていきました。
でもお医者さんに診てもらっている最中に、ピヨノコは死んでしまいました。
もうエサも食べられないほど弱っていたので、細い管で口から栄養を入れてくれたのですが、間に合わなかったようです。
お医者さんによると、栄養失調がもとで体温が下がって、肺炎になって、菌に勝てなかったのだろうとのことでした。
ピヨノコには今までのひよこと同様、雑穀・野菜・米ぬかなどを与えていたのですが、配合飼料のほうが良いと言われました。あと、塩土も要るそうです。
帰り道にホームセンターに寄り、配合飼料と塩土を買い、ミソノコに与えて、ピヨノコのお墓をつくって埋めました。
このお花は動物病院の看護師さんが添えてくれました。
中止卵とか、死籠もり卵とか、ひよこが死んでしまうたび落ち込みます。。
ピヨノコはとてもかわいい子でした。
・・・・・
あくまで素人考えですが、ピヨノコが死んでしまったのは、土とか発酵飼料に触れさせるタイミングが遅かったせいもあるのでは、と思っています。ピヨノコ達を外に出したのは、生まれて1週間が過ぎたころでした。
「発酵利用の自然養鶏」の本にも、孵化後10日までは親鳥の免疫があるので様々な菌に触れさせるのがポイント、とあります。
今まではそのとおりにしていたのに、うっかりピヨノコとミソノコにはしていなかったことに気がつきました。
あと、ヒヨコ電球の保温をやめるのも早すぎたかもしれません。。
もちろんお医者さんのいうとおり、栄養バランスの良い配合飼料も必要だったのだろうと思います。。
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ピヨノコがいなくなって、一人っ子になってしまったミソノコ。
しばらく不安そうに鳴いていました。
里子に出すまでは、室内飼いだけどたっぷり可愛がることにしました。
萌え袖。
そして、1ヶ月半経ち・・・
ミソノコは元気に育ちました。
でーーん。
そして、ピヨが孵化させたひよこ3羽も合流。
みんな納豆が好物です…
ミソノコと体格差がすごいですが、子供同士なので慣れれば一緒にしておいても大丈夫でした。
おさんぽ。
じゅうぶん暖かくなった5月のはじめ、Aさんに4羽はもらわれていきました。
Aさんは昔たくさんにわとりを飼っていたベテランで、今回ミソノコ達のために新しく小屋も建ててくれました。
山あいの澄んだ空気、きれいな水、うちのアパートよりずっと良い環境で暮らせそうです…。
次回は、里親Bさんにあげたひよこのことを書きます。