にわとりを食べる
まだまだ暑いけどなんとなく秋っぽくなってきました。
ようやく気が向いてきたので更新します。笑
(注)今回は雄鶏を捌くお話なので、苦手な方はスルーをお願いします。捌いたときの画像もあります。。
さてお話は去年の12月頃にさかのぼります。
10羽のひよこ達はだんだんにわとりらしくなってきて、雄雌もわかるくらい成長しました。
レモン、レモ子、しゃちほこの3羽がオスでした。
(レモ子が女の子説は外れました。笑)
メスに比べてとさかが大きく、足が太くなります。
雄鶏は早朝からコケコッコー!と鳴く習性があります。
きっとご近所迷惑になるので、鳴くようになった時点でオスは食べてしまおう、とはじめに決めていました。
私が憧れていたにわとりとの暮らしは、卵もお肉もいただくものです。。
とはいえ、やっぱりみんなかわいいので、一日でもその日が先になればいいなあ…なんて思っていました。
でもある日、やっぱりレモンとレモ子が鳴きました。。
うぐいすと同じ(?)で、最初は「ココォー!!」とか「コゲオォ〜〜」とか変な鳴き方でしたが、だんだんコケコッコーに近くなり、レモンとレモ子が張り合うのでかなりうるさくなってきました。
そしてこの頃、しゃちほこは体調を崩していました。
最近小屋から出てくるのがなんだか遅いなあ、と思っていたらその数日後、地べたに座り込んだまま立たなくなりました。
他のにわとりに突かれたり踏まれたりしてはいけないと思い、隔離しました。
外傷もないし、原因不明です。あんまり食欲もなかったです。薄めたはちみつに浸したみかんを与えると食べました。はちみつを食べたあとは少し元気になった気がしました。
数日後、歩けるようにはなったものの、小屋に戻すのは無理そうでした。隔離したことで、また集団に戻すときよそ者扱いをされ、攻撃されても弱っているのでやり返せません。
つらいけど、しゃちほこも食べることにしました。
年が明け、彼氏とXデーに向けて諸々準備をしました。
〈用意したもの〉
・まな板
・新品のナイフ
・ガスバーナー
・結束バンド
・一斗缶
・ゴム手袋
・ひも
そして私は鶏の捌き方動画を探して40回くらいみました。イメトレです。。
彼氏は、一番苦しまない方法はないかと色々な気絶のさせ方を調べていました。
そしてXデー。
今回は、レモンとしゃちほこの2羽を捌くことにしました。
(レモ子は、鳴き方が下手だし1羽ならうるささも許容範囲内かな…と思って残しました。)
1日前から隔離・絶食したレモンとしゃちほこ。
他のにわとり達からは見えない畑で行いました。
まずレモンから。
足を結束バンドで固定して地面におさえつけて彼氏がビンで頭を殴りました。
一撃で決めるはずが、全然気絶しません。
もう一回、あともう一回、と見ているうちにもう辛くなってきたので、思い切ってナイフで首を切りました。
そして逆さまにして、血抜き。
動かなくなって絶命したら、沸かしたお湯に数十秒入れて、ゴム手袋で羽毛をむしる。ほとんどむしって鳥肌状態になると、もうお肉って感じなので、ずいぶん気が楽になります。
手でむしりとれなかった細かい毛はバーナーであぶって焼き切ります。頭も落として、一段落。
次はしゃちほこ。
絶命のさせ方に、首をつかんで思い切り振り回すという方法もあるようです。彼氏はもう心が折れかけていたので、友人H君にやってもらいました。
うまくいけば一瞬で首の骨が折れるはずですが、これもだめ。
早々に諦めて、やっぱり私がナイフで首を切ることに。
殴るにしろ振り回すにしろ、一度で絶命させるのは、よほどの力でないと難しいのかも。ナイフだと血が抜けるまで数分かかるのでこれも辛いですが、あれこれやるよりはマシかもしれません。。
さて後片付けをしてから、今度は台所で解体です。
捌き方動画のようにうまくはいきませんでしたが、なんとかもも肉、むね肉、ささみ、手羽、砂肝、レバー、せせり、まで分けられました。2羽だけでもかなり疲れました。。
そして夜、近所の人達も呼んで水炊きにしました。
手前味噌かもしれないですが、びっくりするほど美味しいお鍋でした。特にしゃちほこは名古屋コーチン系だからか、味が濃くて弾力もありました。レモンは純国産赤鶏で、スーパーや居酒屋にあるような、食べ慣れた鶏肉の味がしました。両方とも本当においしかったです。
ちなみに私は今回鶏を捌くのは人生で2回目です。
1回目は大学の実習でやりました。当時の私には半分トラウマになるくらい刺激の強い経験でした。なおのこと、お肉は残さずしっかり食べようと思うのに、「廃鶏」とよばれるもう卵を産まなくなったおばあちゃん鶏だったので、ものすごく硬くてお鍋にしてもアクが止まらず、閉口したのを覚えています。。
だから今回、みんなでとてもおいしく食べられたのは嬉しいことなのでした。
養鶏計画、その後
8ヶ月ぶりの記事…😅
そしてこのブログを始めた日からほぼ1年経ちました〜
10羽のひよこ達が、その後どうなったかといいますと。。
こんなに立派な鶏になりました!
卵も毎日産むようになりましたよ。
相変わらず可愛いピヨ。
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相変わらずマイペースなピヨ子。
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すっかり名古屋コーチン系らしくなったミソとミソ子。
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同じくプリマスロック系の卵から生まれたのに、なぜか横斑じゃない、プリ。
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さらに同じくプリマスロック系の卵から生まれたのに、モッフモフの羽のまだら。
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純国産赤鶏のレモン。雄鶏でした。
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以上。
…8羽しかおりません。
10羽生まれたけど、いま8羽。
純国産赤鶏のレモンと、名古屋コーチン系のしゃちほこがいません。。
なぜかというと、捌いて食べちゃったからです。
その時のことはまた今度書こうと思いますが、彼らは本当においしかったです。
これから気の向くままに、ブログを休んでいたときの出来事を、後追いで載せていこうと思います〜
みんな、小屋へ行く
ピヨとピヨ子が先に小屋へ行ったあとも、他の子たちはしばらくアパート暮らしを続けました。
部屋の隅に衣装ケースを置いて、中には新聞紙を敷き、上は(金網だとジャンプしたとき頭をぶつけるので)網戸の切れ端でカバー。開けるとすぐ、ケースの縁に飛び乗ってきます。夏ですが、生まれて3週目くらいまではいちおうヒヨコ電球で保温しました。
8羽いるので、けっこうにぎやか。
朝、ごろんと切ったカボチャも皮だけ残してみんな食べてしまいます。
トウモロコシ、小松菜、ピーマンも好き。人参は、なぜか不人気…。
衣装ケースの中だけでは運動不足になるかもと思い、休日はベランダに出したり、私が帰省したときは実家の庭で遊ばせたりしました。
ベランダの植木鉢をひっくり返したり、実家でもプランターの隙間に潜り込んだり元気いっぱいです。。泣
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ベランダで遊び疲れて?窓際に戻ってきたみなさん。
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泥で汚れて悪人顔になったしゃちほこ。
さて、この子達も生まれて3週間経った頃、小屋へ連れて行くことにしました。
私が小屋に行くのは10日ぶり。
ピヨとピヨ子、ちょっと大きくなってるかな…と思ったら。
めっちゃ大きくなってました。
足もムキムキ。
まだ鳴き声はピヨピヨ言ってますが、見た目はもうヒヨコじゃないですね。
最初、ピヨピヨ子と他の子たちはお互い「誰??」って感じで距離をはかっていましたが、だんだん慣れて一緒に小屋生活しても大丈夫そうでした。
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何羽いるでしょう…。
答え:10羽みんないます。
みそトリオが米ぬかと同じ薄茶色でわかりにくいです。
仲良くしてね〜。
鶏小屋制作と人工孵化…かかった費用は。。
無事、鶏小屋も完成したということで。
これまでかかった費用をざっくり出してみました。
結論から言うと、約28万円です。
実は、自分の中で心積もりしていたプロジェクト予算は、50万円でした。
「たかだか鶏小屋に、そんなにかからへんわ!」と彼氏に笑われました。
たしかに実際そんなに要らなかったし、28万円というのも多いと思います。
でも、20年越しの夢だったし、物欲が薄くて無趣味の私は「ここぞとばかりに貯金使ったるんじゃ〜!」という気持ちで資材もばんばん買えたのでストレス解消?になりました。笑
ちなみに、28万円のうち、約半分は人件費です。
自分でもうすうす気づいていましたが、T君の日当と、みんなで食べたご飯代がけっこうかかってました。
でもT君に来てもらわなかったらもっと時間がかかったり、失敗して余計なものを買っていたかもしれません。
みんなで食べるご飯も楽しみのひとつになってたので問題なし!
内訳はこちら。
↓ ↓ ↓
①孵卵器関係:28,186円
一号:4,499円
二号:22,889円
温湿度計:798円
②有精卵(送料込):10,570円
農園A(アロウカナ6個):3,664円
農園B(名古屋コーチン系16個):3,200円
農園C(プリマスロック系7個、名古屋コーチン系6個、地鶏他7個):3,706円
③農作業グッズ:2,700円
長靴:2,000円
ほっかむり:700円
④鶏小屋関連:100,969円
ユンボ (2日間貸出): 2万円
ブロック、砂利、砂、セメント、針金、アンカーボルト、コテ、金網(下敷き用):計約1万円
ドリル :648円
スペーサー :709円
ビス:1,246円
レーザー墨出し器: 5,980円
トタン傘釘:398円
ポリカ波板:9,120円
カッターナイフ:398円
発泡ウレタン2個: 1,396円
赤松野縁:348円
OSB4枚:4,720円
カット代:60円
杉KD間柱2個 :1,196円
石膏ボードビス:298円
ワトコオイル:2,480円
発酵床用BOX :1,580円
秋田杉合板12.3.6:1,150円
ツーバイフォー材:848円
杉パネリング15入 :2,980円
刷毛3本:684円
ウエス:298円
塗料カップ :178円
水飲みタンク:708円
保温電球:4,080円
ラッカースプレー:658円
日よけシェード:1,980円
傘釘:368円
胴縁追加:138円
金網3m 細 :7,440円
水飲みタンク2個:1,416円
段付剛彩ビット:448円
高硬度ビット:508円
ワトコオイルマホガニー: 3,002円
木用ビス:358円
胴縁2本追加:336円
刷毛:198円
塗料カップ:78円
胴縁3本追加:804円
金網ハサミ:968円
亀甲金網普通10m:8,180円
平織金網2,5m:1,920円
砂浴び用砂:558円
育雛箱フタ用金網:108円
⑤人件費(食事代含む)138,480円
T君日当:7万円
回転寿司:6,000円
焼き肉:20,000円
台湾ラーメン:3,000円
サーティワン:880円
お好み焼き:5,000円
とんかつ:3,600円
しゃぶしゃぶ:12,000円
海鮮ランチ:7,000円
和風居酒屋:11,000円
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①+②+③+④+⑤=280,905円
ピヨ、小屋へ行く
完成した鶏小屋にピヨとピヨ子を連れていきました。
…が、なぜか小屋の中でスズメが何羽も飛び交っています。
カギをかけていたし、金網も隙間なく張ってるのに、どこから入ったんや??
小屋の中の柱はスズメの糞がいっぱい。
ピヨ達もまだ入れてないのに!怒
スズメを全部逃してから、やっとピヨ・ピヨ子を中へ。
アパートより広いし、ミズアブの幼虫も食べ放題です。
夢中でそこらへんを突いてました。
その間に、スズメが侵入した可能性がある、ドア下の隙間を彼氏が塞いでくれて、解決。
日が暮れてから様子を見に来たら、木の土台部分でくっついて寝てました。
そのうち、ちゃんとした寝床もつくるからね〜。
続々とひよこ誕生
みそトリオに続き、あとから温めた5個の卵も孵りました!
これで有精卵はすべて孵化したことになるので、孵化率100%。
フランキー2号機、すごいです。
生まれたての黒い子。なかなかインパクトがありますね…。
もう名づけはいつもどおりシンプルに。
同じプリマスロック系の卵から生まれたけど、なぜかまだら模様の、「まだら」。
純国産赤鶏の「レモン」、「レモ子」。
レモン達は、レモンイエローだから。
みそトリオは赤茶色っぽいし、ひよこにもいろんな色がありますね。
もちろん、雄雌はわかりません。
でも彼氏と勝手に、「お尻が尖ってるのがオスで、ずんぐり丸いのがメスでは?」と仮説をたてて、お尻が丸い方に「子」をつけました。笑
これで急に大家族になりました。
ピヨ、ピヨ子と合わせて10羽に。。
朝、みじん切りにする野菜の量が増えました。。
ピヨやピヨ子は、部屋の中を走り回る経験をさせてしまったせいか、箱の中に入れたままにしていると甘えた声で「ピヨ〜、ピヨ〜(出してくれー)」と鳴き、垂直ジャンプもします。外の広い世界を知ると、もっと行動範囲を広げたくなるみたいで。
なので、あとから生まれたひよこ達は、極力部屋には出さずにおこうかな、と思っています。大きくなって、小屋へ行くまでは。
よし、まずピヨ達を小屋へうつそう。
次回は「ピヨ、小屋へ行く。」です笑
ピヨとピヨ子
ひよこ釣りで連れてきた、ピヨ子。
とてもおっとりした女の子ですが、自分の行きたい方向にピヨが居ても踏みつけていく、無神経マイペースな一面も。
ピヨ子は人にも慣れていて、生まれた時から構っているピヨよりも懐っこいかもしれません。。
部屋で自由にさせていると、必ず寄ってきて、そばで寝るか、腕とか肩に乗ってきます。目の感じも丸っこくておだやか。
ピヨの姿が見えないと寂しがり、ピヨが歩くと後を追います。
2羽でくっついて昼寝したり。あ〜かわいい。笑
でもピヨ子が来て5日くらい経ったころ、胸のあたりの毛がむしられたのか、赤くなっていたのでびっくりしました。自分でやったのか、ピヨがやったのかはわかりませんが、様子をみていると赤いところをやっぱりピヨが突くので、とりあえず箱を仕切って別々にしました。箱自体を分けると、ピヨ子が寂しがるので。。
赤いところをよく見ると、新しい羽が生えてきているように見えました。
羽の生え変わりか、ピヨの攻撃か、ダニとかか、病気か、いろいろ心配しましたが、とりあえず赤みはひいたので、それから数日、ピヨとは付かず離れずの距離感にしておきました。
昔飼っていたニワトリも、雄はある程度成長すると雌を突いたり、ちょっと攻撃的になっていたのを思い出しました。
ピヨはやっぱり雄なのかなあ。
ピヨ子に優しくしてやっておくれ。